●妄想\(^0^)/妄想●
すみませんが血液とか飛び散ってますので苦手な方は見ないでくださいませ><
そんなに激しいスプラッタじゃないですが。大丈夫な方はどうぞ〜!
第53話「咆哮」

自分がいつも眠っていた青緑色の空間と液体。
その施設は今はもうほとんど原型をとどめてはいない。
「ぐふっ…ふ、は」
プロフェッサーの口から血が零れおちる。
それでも不気味に笑う老人。
「O−M0112よ…ふ、ふふ どんなに変わろうとしても、お前は殺人兵器だ…げ、へっ」
「僕の名前はマサトや」
ギリリと自分の生みの親の首に食い込む指先に力を込める。
自分が殺戮のために生み出されたことなんて知ってる。たくさんの生命をこの手でたくさん奪ってきた。
いつも見た朝焼けは、混沌とした建物の瓦礫と人の死体の上で、
ぼんやりと香る人の焼けた匂いが付きまといただ場違いなほど奇麗な日の光が交錯する世界だった。
それが自分のいるべき世界だと思っていた。
(でも)
『なあ、マサトは何色が好きなん?』
楽しそうに、本当に何でもないように振り返って微笑んでくれた。
僕の好きなもの。
今までそんなこと聞いてくる人間なんていなかった。
『少しやったらわかるかもしらんね。おれも半分機械やきん』
今まで感知したことのないようなこと。
たくさんたくさん教えてくれた人と僕を受け入れてくれた人たち。
「僕はもうただの殺戮人形やない」
「はっ…」
「守りたいものがあるんや」
「叫ちゃん!!」
「たけ…」
自分の近くに転がる自分のクローンが完全に動かなくなったのを確認した叫は地面に倒れるように膝をつく。
咄嗟に叫を支えるタケスィー。どうやらそんなに重傷は負ってないようだ。
「やっかいなもん作りおってからに…」
「無事で良かったぁ…!」
タケスィーの頭を撫でてやるとタケスィーは傷だらけの顔で笑った。
「さっすが俺の親友やなあ」
「俺はまだ死なへん」
目の前で笑ってる親友は知らない。叫が自分の生まれ育った星を破壊した張本人であることを。
性格もあっていていつも隣で笑いあってる。凶悪犯である自分に臆することなく自分の考えを口に出す頼もしい親友。
(こいつを死ぬまで守る…)
それが数々の罪に手を汚してきた叫に許された
最後の償いだから。
「あんちゃんとタカ、大丈夫かな…」
「マサトも変な施設に入ってから連絡取られへんし、どないなっとんねん…」
二人が仲間に思いをはせたそのとき。
黄昏た空に白い閃光とピンク色の巨大な光の羽根が見えた。
「あの方向!」
「タカとあんちゃんがおるとこや…!!」
(あの羽…。まさか、タカのやつ覚醒しとらんよな?)
叫とタケスィーはお互いに支えあって二人の元へ急いだ。
「サットン!!しっかりしろ…っ!!!」
腕と左胸を貫いたガイナの一撃に倒れたサットンに駆け寄るタカ。
後ろでは皇子が倒れたことでアンチャン星の兵士たちがざわめいている。
その光景を悠然と微笑みながら眺めるガイナ。
「タカ。いい加減人間どもと戯れるのはやめとけよ」
「うるさい!!」
天使の声のアンプフィルタである自分と、悪魔の声のアンプフィルタであるガイナ。
生まれた時から生体兵器として畏怖の目で見られ、不気味な大人たちに囲まれて育ってきた。
ただひとつ無償の愛情を注いでくれていた母はタカが5歳のときにガイナが殺した。
そこから施設に幽閉されガイナと共に人体実験を繰り返されてきた。
自分は人間にとって実験材料でしかなく、それでも母親が教えてくれた愛情を信じて人間を理解しようとタカは何回も信じてきたが、それさえも心理実験の材料として監視されデータを取られ続ける。
ガイナは精神はすでに壊れていた。
ある日、ずっと閉じられたままの施設の扉が開き、自分を連れだしてくれた人がいた。
サットンだった。
天使の声のアンプフィルタでありガイナの双子の兄である自分を受け入れてくれたサットン。
アンチャン星でサットンは、地球で愚かな天才たちが特殊な人種を使って兵器として育成しているのを知り、これ以上戦火が広がらないよう施設自体を破壊しようとしていたのだ。
そのとき地下の最下層にあったタカとガイナが幽閉されていたこの場所は破壊されず、この二人が生き残りだった。
「サットン!!目を開けろっ!!!」
「っ・・・・」
かすかに反応はあるが、サットンは動けないままだった。
タカの手をサットンの温かい血が伝っていく。
「タカはいいよなあ。愛されてのうのうを育ってきて」
「・・・・・・。」
「おれを置いて自分だけ仮初の幸せに縋った気分はどうだった?」
「・・・黙れ」
ガっとタカの頭をガイナが掴む。
「お前だけ幸せになるなんて許さないから」
「離せっ…」
反発するタカに、ガイナは奇麗に微笑むと、サットンに視線を移した。
「そんなにオトモダチが大事か?ならもう全部壊してやるよ」
ガイナの左手に黒い光が集束する。
タカが目を見開く。
それはガイナが母親を貫いたときと同じものだった。
「やめろ…」
「永遠にさよならだ」
飛ぶ血が暖かい温度が冷えていく感覚が微笑んでいたあいつが。
あのときの記憶がよみがえる。
「やめろおおおぉぉっ!!!!!」
カッ…!
(タカ…?)
完全に動かなくなった老人を投げ捨て、マサトは左足が大破した体をタカの気が感じられる方へと向けた。
(嫌な感じがする)
マサトの見つめた方向には光の柱が立っていた。
<続く>
++++++++++++++++++++++++
みたいな。
妄想です妄想(笑)
こう、小説ではなくこんな設定なんだよ!っていう小話感覚でお読みくださいませ。
戦隊設定はこんくらいシリアスで暑苦しいと素敵だと思います^0^
ちなみに続きません(!)
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